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【つくも君の釣り】は、熊本の天草を中心に、トレーラブルボート[NEO390]での釣行記録。 ブリ、鯛、イサキ、ガラカブ、クロ(メジナ)、キス、タコ等,釣れるものは何でもOK 釣りの基本はボートの掛釣り(ウキ流し釣り)最近は鯛ラバ・インチクも・・・・・・・・ ボート、トレーラー、船外機の偽装やメンテナンスも・・・。 |
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この物語は、初めてのトレーラー車検に挑戦したつくも君の、はらはらドキドキのドキュメンタリーです。 トレーラーの車検(その1) 休暇が取れたので、本日、トレーラーの車検に行きました。 Neo390は軽トレーラーなので、軽自動車検査協会での検査となります。 検査を受けるときは、事前に電話で予約しますが、朝から最終点検をするため、午後1時を予約しました。 初めてのユーザー車検という事で、めちゃくちゃ不安ですが、次回もあることだし、思い切ってチャレンジする事にしました。 先週の土日にボートを吊り上げ、点検もすべて完了していましたが、念のため、再度朝から点検です。サビが気になるところも塗装し、万端の準備をしました。 ところが、先週の日曜日には、ちゃんと効いていたサイドブレーキがおかしいのです。自動車の手で引っ張るサイドブレーキと同じ構造ですが、ギア部がさびて、引っ張った後に止まってくれません。時間もないので、サイドを引っ張ったところにドリルで穴を開けて、そこにビスを差し込んで止まるようにしました。 10時半には、すべて準備が終わったのですが、書類の書き方も初めてで時間がかかるかもしれませんので、とりあえず検査協会に行く事にしました。 検査協会では、「初めてのユーザー車検です」と言うと、親切に手続きの仕方を教えてくれました。書類を買って必要事項を書いて(名前・住所・車体ナンバー程度で簡単です)、重量税とか自賠責とかの支払いをすると、 「12時前であれば検査を受けて良いです」 という優しい言葉。 書類や支払いも待ち時間なくスムーズで、 「このペースで行けば午前中には新しい車検が手に入るな!午後からは山釣りかP&Pでも行こうかな」 なんて思って、検査場へ行き 「検査をお願いします」 というと、すぐに二人出てきて、検査の開始です。 「ランプから始めます」 「右ウインカー、OK。左ウインカー、OK。ブレーキ踏んでバックに入れて、OK」 「ふっふっ、ヤッター、これで終わったな」とつくも君。 トレーラーはランプが一番心配ですからね。これをクリヤーすれば後は問題なしのはず。 「はい、次、ハザード」と検査員。 「んっ!、ハザード? ハザードって何だ?」 「ウィンカーが両方同時につくヤツね!」と検査員 「げっ!」 「実は、この車、ハザードが壊れていまして、駄目なんです。ウィンカーがつくことが確認できたので、車のハザードを直せばちゃんとつきますから良いですよね」とつくも君。 「ハザードはウィンカーと連結しているから点灯すると思いますが、確認する事になってますから、駄目です。今日中に直してくれば、検査費用は同じですから、それが一番経済的ですよ」と冷たく検査員。 「んーん。どうしよう!どうしよう!どうしよう」つくも君 「分かりました、今から修理してきます。それと、このサイドブレーキも心配なのですが、ギア部が止まらなくなっていますので、引っ張って、ビスで留めてますが、これで良いですか?」とたずねると、「ピンで留めるタイプもあるので、止まれば良いですよ。ぱっと見た目では、他には問題ないみたいですから、ハザードランプさえ確認できたら良いと思いますよ。」 んーん、意外とやさしい。 「なんとしても、今日中に終わらねば」と思いつつ、検査協会を後にした。 連続「トレーラー車検」物語(第2回) (前回までのお話) 初めてのユーザー車検に挑戦したつくも君でした。 書類作成など親切に教えてもらい、最初はすべて旨くいきそうでしたが、ハザードランプが牽引車のトラブルで点灯せず、検査中断。 車の修理のため、軽自動車検査協会を後にしたのだった。 そういえば、ハザードランプのスイッチがどうもパネルに引っかかり、おかしかったような気もします。運転席の操作パネルは、電源とったり、TV埋め込んだりで、何回も自分で外していたので、それが原因かも。家に帰り、パネルを全部取り外し、ハザードランプのスイッチを見てみた。コネクターも問題ないみたいだし、原因が分からない。 急いで直して、トレーラーの車検を続けないと、今度の週末の釣りにまで影響しかねない。パネルは外したままで、車屋へ行く事にしました。パネルを外すとき、コネクターも外していますので、当然、エアコンのスイッチも使えません。今日は天気が良いので、暑くてたまりません。 タバコを吸いたくても、灰皿まで分解されているのでそれもダメ。 車屋さんに着き、運転席のパネルがばらばら状態のまま、事情を説明し、 「実は今、トレーラーの車検中で、今日中にハザードランプが点灯しないと、車検がダメになります。とにかく、ハザードランプがつくようにしてください」 とお願いした。 「分かりました。しばらくお待ちください」 と言って、持ってきたのは、電気のコードを数本。 コネクタ端子に直接差し込み、ハザードランプをつけようとしている。 「おかしいですね、これでつくはずですがね」 と言いながら、コネクターの回路図を確認している。 とその時、車屋さんの店員が、突然、言い出した。 「ところで、ヒューズは確認しましたか?」 と店員。 「えっ、ヒューズ?だって、ウィンカーは点灯しますから・・」 とつくも君。 ヒューズボックスを開けて 店員「ヒューズ切れてますよ、ほら完全に焼けてます」 つくも君「・・・・・」 店員「予備の10Aのヒューズもボックスにあるじゃないですか」 つくも君「・・・・・」 予備のヒューズを取り付けて、 「ちゃんとハザードランプつきますよ」 つくも君「・・・・・」 丁寧なお礼の言葉を告げて、検査協会に向かうつくも君でした。 もちろん、運転席前のエアコンとか、灰皿とかのパネルは全部取り外したままなので、エアコンもタバコもなしの状態で・・・ 連続「トレーラー車検」物語(第3回) (前回までのお話) 初めてのユーザー車検に挑戦したつくも君でした。 最初はすべて旨くいきそうでしたが、ハザードランプが牽引車のトラブルで点灯せず、検査中断。ドタバタで、修理屋へ走ったが、単なるヒューズ切れが原因だった。急いで軽自動車検査協会へ向かった。 どうして、ハザードランプのヒューズが切れたのだろうと。。 何処かの系統へ漏電しているのかな? だとすると、また、検査場でヒューズが切れるかもしれない。(一抹の不安がよぎる) んーん、いや・・・、ま・まてよ。 確か、ウィンカー用の電球は21Wをつけたような気がする。 車も同じ電球とすると、車で4個、トレーラーで2個あわせて6個だよな。 で、21Wの6個だから、126Wとなると、12Vだから、電流は10Aを超えている! げっ、10Aのヒューズがとぶのは当たり前じゃん。 せめて15Aくらいにしないと駄目だな。フム・フム。 でも、それが分かっていれば、あの時、ヒューズさえ入れ替えていれば、もう新しい車検書が手元にあったかもしれない。 くやしーーい。! 結局、13時を過ぎに、検査協会へ着いた。 当然、つくも君は昼飯抜き。 「もう一度検査お願いします」 「はいはい、さっきのトレーラーね。誰かトレーラーの検査お願いします」と午前の検査員。すぐに別の検査員二人が来ました。 むっ、検査員変わるのか。なんとなくいやな予感がしてきた。 「もう一度最初からします」 「右ウインカー、OK。左ウインカー、OK。ブレーキ踏んでバックに入れて、OK」 「次、ハザードつけて」 つくも君「ふっふっふ、今度はOKだもんね」 ハザードランプは、心地よい音を鳴らして、点滅した。 その後検査員は、金づちでとんとんし、長さを計ったりしていた。 「最後にブレーキのテストをします。トレーラーを車から放してサイドブレーキ引いて」と検査員。 言われたとおり、トレーラーを切り離して、サイドブレーキを引いて、急遽改造した、ビスを入れた。 と、その時、 検査員がサイドブレーキを覗き込んだ。 「ナニ、それ」 またまた、深刻な事態が発生。 連続「トレーラー車検」物語(第4回) (前回までのお話) 初めてのユーザー車検に挑戦したつくも君でした。 最初はすべて旨くいきそうでしたが、ハザードランプが牽引車のトラブルで点灯せず、検査中断。単なるヒューズ切れと分かり、検査を再開してもらったが、またまたトラブルに・・ サイドブレーキを引いてもすぐに戻ってしますので、戻らないようにビスで止めるようにしていたが、それを見て検査員が、 「そんなんじゃ駄目ですよ」 「そのタイプは、ギューっと引っ張ると、カチィといって止まるやつでしょ。」 「エッ、午前中に止まれば良いといわれました。それで、ハザードランプを何とかするようにと言われ、それで、あわてて、車屋にいき、修理して・・・・」と泣きを入れるつくも君。 「サイドブレーキはちゃんとしていないと、動き出して事故でもおきたら、ブツブツブツ・・・・・。」 そして 「チェーンで止めるタイプとかいろいろもあるけど・・・・」と救いの声。 「それじゃ今からチェーンを買ってきて、タイヤの周りに巻いて止める方式にして良いですか」とつくも君。 「どんなチェーンで止めるのですか。そのチェーンでの強度計算はできますか?ちゃんと止まる強度があるという証明はできますか?」と検査員。 つくも君「そ、それは、そのー、どういう計算をすればいいのか分からなくて・・・。 ブレーキの交換となれば、ブレーキはメーカーからの取り寄せないといけないので、今日中には無理でして・・・」 と、またまた泣きを入れるつくも君。 「どうしよう、どうしよう、どうするつくもはじめ。」 なんかうまい方法はないものか。 「日曜日に点検したのですが、その時までは、ちゃんと止まっていたのに、今朝確認したら止まらないのです。だから、どうしようもなくて、ドリルで穴あけて、止まるようにしたのです。これで何とか・・・・」 と、泣きを入れてお願いするつくも君。 1人の検査員は、完全に駄目出し。 もう1人は、これ何とか止まらないのですか、と好意的。 完全に窮地に立たされたつくも君でした。 連続「トレーラー車検」物語(第5回) (前回までのお話) 初めてのユーザー車検に挑戦したつくも君でした。 ハザードランプが牽引車のトラブルで点灯せず、何とか修理して乗り越えたが、今度はブレーキを指摘された。 「このブレーキで何とか止まらないのですか?」 と検査員。 「日曜日に確認したときには、問題なかったのですが・・・」とつくも君。 とその時、奇跡が起きた。 おもいっきり、サイドブレーキを引っ張り、更に、今まで引っ張ったことのない力で。 すると、これまで、触った事のないところのギア部まで引き上げられた。 手を離すと、サイドブレーキが止まった。まさに、奇跡。 「頼む、そのまま止まっていてくれー!」つくも君の心の声が万物の神に祈りがつうじた。 検査員がサイドブレーキのハンドルをコツコツとたたく。 「外れないでくれ!」と祈るつくも君! サイドブレーキは、しっかり止まっていてくれた。 祈りは通じた。サイドブレーキは利いたままだ。 「それじゃー、ブレーキの効き具合を見ます」と検査員。 つくも君はサイドブレーキが外れない事を祈るのみ。 「トレーラーを押してみて」と検査員。 ちょっと見た目は一生懸命トレーラーを押しているが、実際は力がまったくはいっていない。 「外れないでくれー!」 ここで動いたら、ブレーキ不適で車検終了だからだ。 しかし、そんな小細工を見抜けない検査員ではない。 隣に来て、いっしょにトレーラーを力いっぱい押しはじめた。 トレーラーが振動でガタガタいっている。 でも、トレーラーはブレーキが効いてびくともしない。 「okです」 まさに、奇跡の大逆転です。 かくして、無事に検査完了。 その後、事務所で新しい車検証とシールを受け取り、ニコニコ顔です。 これさえもらったら、こんなところに用はない。 早く帰りたいと急いで、車に乗り込んだ、 車のエンジンをかけ、早く検査場を出たいとアクセルを踏み込もうとした、そのとき、 別の検査員が慌てて、呼び止めた。 「ちょっと待って」 どきーっ、 「まさか、検査取り消しとか!?」 と青ざめるつくも君。 連続「トレーラー車検」物語(最終回) (前回までのお話) 初めてのユーザー車検に挑戦したつくも君でした。 ハザードランプとブレーキのトラブルを乗り越え、やっと、新しい車検証を受け取って、帰ろうとしたその時、検査員に呼び止められた。 検査員「トレーラーのジャッキが降りたままですよ。」 おっと、そうだった、検査が終わって、ボートをつないで、プラグもつないだが、ジャッキを上げるのを忘れていた。 「ありがとうございました」 「なんだ、こんな事か」 胸をなでおろすつくも君でした。 丁寧に、丁寧に、お礼を述べ、ギアをドライブに入れ、ハンドルを右にきり、進みだした。これで、家に帰れる・ と、その時、また・また、検査員が大げさなしぐさで、呼び止めた。 「げっ、今度は何事か?」とつくも君。 びくびくして、検査員にたずねると、 「出口はこっちですよ」 と左側をさしている 右側は入り口専用だそうだ。 ほっ、やっと、検査協会を出る事ができた。 検査協会を出ると、すぐにコンビニに行き、コーラーを買って、一飲みし、 「ふーっ、やっと、車検が終わった。」 と心の中で、つぶやき、タバコに火をつけた。 それから、家に帰り、ビールを開けるのに、ためらいはなかった。 長きにわたり、ご愛顧頂ありがとうございました。 今回を持ちまして、連続「トレーラー車検」物語りを終了させていただきます。 (あとがき) 車検が終わり、家に帰り、ビールを飲みながら先輩に電話した。 「今車検が終わりました。かくかくしかじかで、大変でした」と。 先輩「苦労したね。でもこれで次回は簡単にできるね。」 「んーん。」 「次回車検は、××ショップにでも頼もうかな・・・」(つくも君の心の中) |